3月のポカポカ陽気のお昼、花粉症で鼻水をすすりながら、Sさんが来店されました。Sさんは、近所の耳鼻科で診察してもらってから、処方箋を持ってきてくれたのです。
『今日は朝から、くしゃみが止らず、鼻水もタラタラ。もう、台所に立つのも辛いの。』 と目を真っ赤にして話してくれました。さっそく、処方せんを見ると、アレルギーの症状を改善してくれる飲み薬と、点鼻薬、目薬が処方されていました。だれでも、使っているお薬の組合わせです。
しかし、Sさんは、随分前から近所の内科にも通院し、血圧の薬と、神経を安定させるお薬を続けておられます。内科の処方せんも、当薬局で調剤してますので、Sさんのお薬の記録
(薬歴) には、今お飲みになっているお薬や、今までのアレルギーの経験なども記載されています。
そこで問題になったのは、前から飲んでいる神経を安定させるお薬と、今日の花粉症のお薬は、とても飲み合わせが悪く、もし、知らないでいっしょに飲んでしまったら、心臓へ大きな影響が出る可能性が高い事が報告されています。
さっそく、耳鼻科の先生へご連絡して、お薬を変更してもらいました。Sさんのお薬の記録があるので、飲み合わせの危険性を未然に防げるわけです。もしも、それぞれの病院からお薬をもらっていたら、その危険性を回避出来たか解りません。
あなたに一番安全な方法は、処方せんをもらったら、一番信頼できる薬局へ、どこの医療機関の処方箋も、持って行きましょう。お医者さんごとに、違う薬局へ持って行くのは、良い方法ではありません。
そして、数年後には、患者さん一人一人が、ICカードを持って、自分の情報を持ち歩く時代になるでしょう。自分の身体は自分で守る時代ですね。