新年ですので、今回は「笑い」と言う新しいテーマです。
笑いは高等動物の霊長類だけに見られるもので、人間にとって必要な能力だからこそ、進化の過程で残ったものだと考えられています。人間関係の第一歩は相手への興味・関心を持つことですが、その潤滑油が笑顔なのです。また、笑いと健康とは、大変関係が深いことが最近の研究で解ってきました。
@ 免疫力を高める。
笑いにより、免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が上がり、身体の免
疫力がアップするというデータがあります。実際、がんの患者さんでよく笑う人の方がガン細胞の増殖を抑えます。
A ストレスを解消する
笑うことにより、リラックスするとアドレナリンやコルチゾールばどの血中のストレスホルモンが減少すると言われています。
B 血行が良くなる
笑いは横隔膜を強め、複式呼吸を促すことで呼吸量も多くなります。また、顔の筋肉をよく使うため、大脳の活動も活発になります。そういったことから全身の血行を良くします。
C 脳血管障害のリハビリになる。
笑うことにより、脳波にα波(リラックスして頭がさえる時に出る)とβ波(何か考えようとして頭が働くときに出る)が増え、脳血流も活発になります。
D 血糖値や中性脂肪が下がる
お笑い番組を鑑賞してもらい、前後の血液を調べてもらうと血糖値や中性脂肪が低下したという結果が出ました。これも大脳の刺激によるものだと考えられます。
笑いにはこんなに素晴らしい効果があるのです。収入が伸びない・・・税金が上がる・・・など、今年も大変な年になりそうですが、心は明るく持って『笑い』を忘れない一年にしたいものですね。 |