服についた「しみ」とひとくちに言っても、食べ物から化粧品、文房具、泥汚れなど、いろいろな原因があります。そして、その「しみ抜き」のやり方も当然それぞれ違います。今回よりシリーズで家庭で出来る「しみ抜き」をご紹介いたします。
@ しみ抜き救急箱
衣類につけたしみは、時間がたつと取れにくくなります。応急処置が大切ですが、あわてて間違った方法をとると、かえってしみがひどくなる事があります。
ふだんから、しみ抜きに使う薬品をひとまとめにし、「しみ抜き救急箱」を作っておくと重宝です。中に入れておくのは、
- ベンジン(タモツ液でも可)
- アルコール
- 酢酸液
- アンモニア液
など、家庭で手軽に使えるもの。ガーゼや古ハブラシ、そして、この「女のなるほど畑」をいっしょに入れておきましょう。
- ベンジンは油汚れに
- アルコールは、口紅や赤インクなど色のついているものやカビ取りに効果的。
- 酢酸やアンモニアは、コーヒーやお茶、草花や果物の汁、しょうゆなどのしみ抜きに使います。
A ボールペンのインクの汚れ落とし
仕事に集中しいて、気が付かないうちにボールペンのインクで服を汚している事があります。このインクはシンナーで落とすのが最も良いのですが、衣類によっては色落ちするのでお勧めできません。
市販の無水アルコールとベンジンを3:7の割合で混ぜ、インクで汚れた側にティッシュペーパーをあてて、裏側からこの液をつけた脱脂綿でたたき出します。ティッシュを何度も新しいのに替えながら繰り返すと、インクの汚れが取れてきます。ほとんどきれいになったら、あとは洗剤でつまみ洗いしておきます。
B 果物のしみ抜き
果物の汁をつけたまま放っておくと茶色のしみになってしまいます。つけてすぐなら、ぬれタオルでつまむだけでもOKですが、時間がたってしまったら、ホウ酸水か、2%アンモニア水(大き目のコップ一杯の水にアンモニアを小さじ一杯)を使うと効果的です。これを布に含ませ下にタオルを敷いてトントンとたたき洗いし、その後水洗いしましょう。
上記の薬品がない時は、しみが軽いうちなら酢を代用して使ってもいいでしょう。
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