■漢方が新しい!
日本では、数百年の伝統ある漢方薬が、新たに見直されています。
漢方薬の特徴は、病気の原因を、胃や心臓など特定の部位と考えず、身体全体のバランスの乱れと考えます。したがって、症状がたくさんあっても、処方は一つに決まります。
風邪を引いた場合、西洋医学では、熱があれば解熱剤、鼻水がでれば抗ヒスタミン剤、咳が出れば鎮咳剤、たんが出れば去痰剤、と症状が一つ増えれば、お薬が増えていきます。ところが、漢方では、その人のバランスの乱れはどこにあるかを考えて、一つの処方を決めます。
漢方では体力のない方や、妊婦の方の風邪の初期に 『桂枝湯』 などを使いますが、この処方の中には、5種類の生薬が配合され、頭痛や寒気、鼻水、体力低下などが改善します。漢方薬は効き目が出るまで時間がかかると思われがちですが、風邪の場合は三十分でその効果が解ります。
このように、漢方は症状のいくつも重なる方に向いています。中でも、『更年期症状』 は、頭痛やのぼせ、発汗異常、肩凝り、無気力、生理不順などいろんな症状が、押し寄せて来ます。一つ一つの症状にお薬を考えたら、山ほどのお薬になってしまいますね。そんな場合、漢方が効きます。その人の体質や症状によって、たくさんある処方の中から、候補になる処方が決まります。
例えば、頭痛やのぼせ、肩凝り、腰痛、足の冷えなどを訴えるKさんは、少しぽっちゃりタイプで、赤ら顔、とても朗らかで明るい性格。Kさんには”桂枝ブクリョウガン”がとても効果が有り喜ばれています。同じ症状のUさんは、色白で疲れやすく、見るからに元気がありません。そんなUさんは”当帰シャクヤクサン”を愛用されています。このように、症状がほとんど同じでも、まったく異なる処方となります。そこが、西洋医学と大きく異なるところですね。
また、漢方の大きな特徴に 『未病を治す』 と言う考えがあります。これは、病気になる前の症状を見つけて、発病する前に治してしまおうと言う考えです。現在の保険医療は、診断の結果、病名がつかないと保険適用となりません。しかし、今、国の財政を脅かしている、健康保険の大赤字を解消するには、この
『未病を治す』 の発想が大切になってきました。本物の病気になる前に、元の正常な身体へ戻しておけば、本人はもちろん家族の方も楽ですね。
現在、だれもが心配する生活習慣病、これを未然に防ぐために、東洋の医学、漢方薬が見直されてきたのです。
特に薬用人参(朝鮮人参六年根)は、成分であるサポニンが、身体の各部でその威力を発揮する事が、世界中の学会で報告されています。
@免疫増強作用
風邪をひきやすい方に朗報
A高脂血症改善作用
コレステロールが心配な方に
Bアレルギー体質改善作用
ぜんそくやアトピーの方へ
C抗ストレス作用
イライラ・不眠・不定愁訴の改善
D末梢血行促進作用
冷え性からくる肩こり・腰痛に
E胃粘膜血流量増加作用
低下した胃の血流を高めて潰瘍 から胃を守ります。
F疲労回復作用
人参のサポニンが疲労回復や肝臓 の代謝・ホルモン分泌に効果的
このように、経験的に完成された漢方薬が、なぜ効果が出るのか科学的に解明されつつあります。本物の健康を目指す方々に評判です。
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