アトピー性皮膚炎は、一生治らないとあきらめている方はいませんか。また、ステロイド剤のぬり薬は、危ないから止めた方がいいと思っていませんか。
アトピー性皮膚炎は、最近増加している皮膚病です。花粉症やぜんそくなどと同じように、アレルギー体質を持っている方が発症することが多いですね。体質は、一生続きますが、上手にお付き合いすれば、快適な毎日を過ごす事ができます。それには、正しい予防法と治療法を身につけることが大切です。
予防法としては、毎日のスキンケアです。
- 皮膚をきれいに洗浄する。 毎日の汗や汚れをきれいに洗浄する事が大切です。入浴時は、低刺激性のせっけんを手で泡だてて洗います。皮膚のバリアを破壊するのでゴシゴシこすったり、熱いお風呂や長時間の入浴は避けましょう。
- 皮膚に十分な水分と脂分を補う。 入浴後は3分以内に低刺激性の化粧水(オードムーゲ)をつけます。さらに、皮脂を補うために、バージンオイルや乳液をつけます。
皮膚にかゆみや炎症がない場合は、この予防法で大丈夫です。
もしも、かゆみがあったり、乾燥している時は、早めに治療します。皮膚の状況に応じて、さらっとした軟膏にしたり、しっとりした軟膏を選びます。その際、弱いステロイドが安全で、効果も確実です。現在、ステロイド剤は、皮膚病の種類によって、体内にあるステロイドの約二千倍も強いお薬も使われています。しかし、アトピー性皮膚炎の場合は、長く使うお薬ですので安全性を重視し、体内にあるステロイドと同じ程度の弱いステロイドを選びます。ステロイド製剤が、みんな怖い薬と間違って理解している方や、テレビ報道がありますが、正しく使えば、こんなに効き目があって安全なお薬はありません。下の表をご覧下さい。
強さの程度
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薬品名
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血管収縮指数
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非常に強い
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デルモベート
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1,869
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とても強い
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メサデルム
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1,660
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強い
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リンデロン
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360
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中位
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フルコート
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100
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弱い
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エクトール
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1
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治療の目安としては、
- 皮膚がカサカサして、かゆみがある場合は、さらっとタイプの『エクトール』
- 皮膚がジュクジュクしてる場合は、しっとりタイプの、『デキサトップA』
- 血液中のアミノ酸の濃度を上げて、皮膚炎の起きにくい体質にする。 必須アミノ酸がすべて入っている『レバコール液』は、アトピー性皮膚炎の方々に喜ばれています。