174号2007年 12月号 の記事から

痩せる遺伝子を知ってますか?

先月号は、日本人の肥満について考えてみました。日本人の肥満は、食べ過ぎではなく、次の三つが原因でしたね。

@食事の内容が欧米化
A運動不足 
B自律神経の乱れ

 前回までは@とAについて考えてみましたので、今回はBについて考えてみましょう。
みなさん、夜寝る前と朝起きた時の体重を測った事はありますか。寝てる間は、何も食べないし、運動もしません。でも、寝ている間に体重は減っていくのです。これは、基礎代謝と呼ばれます。朝起きて四百グラム位体重が減少していれば正常な基礎代謝が行われています。寝ている間も、呼吸は続くし、体温は一定ですので熱が発散されていることになります。基礎代謝の低い人は、かなり食事を減らしても体重は変わりません。基礎代謝の大きい人は、たっぷり食べても太りません。

  それでは、基礎代謝を上げるにはどうしたらいいでしょうか。

@十分な運動
A筋肉の量を増やす。
B体温を上げる。
C自律神経のバランスを整える

 最近の研究で、脂肪細胞と自律神経の関係がわかってきました。
食事を食べ過ぎて、体内に脂肪が貯まってくると、脂肪組織から、肥満抑制遺伝子(レプチン)が代謝されます。レプチンはラテン語で痩せると言う意味です。このレプチンは、脳に信号を送り、交感神経を興奮させます。すると、満腹中枢が優位になって満腹感が訪れます。さらに隣の副交感神経を抑制して、節食中枢がもう食べなくていいよと指令を出します。
さらに、このレプチンの働きで、褐色脂肪組織で熱の放散が始まります。このように、脂肪組織や自律神経が正常に働いていれば、多少食べ過ぎても、身体は自動的に熱を発散させて、体重を一定に保ってくれるのです。

 しかし、食べすぎが続いたり、運動不足で基礎代謝が下がってくると、自律神経も正常に働かず、肥満抑制遺伝子(レプチン)も脳に刺激を与えなくなってしまうのです。
寒い季節になると、運動もなかなか難しくなりますね。でも、大丈夫、お部屋で簡単に出来る運動メニューをご提案します。また、自律神経の中の交感神経を活発にして上げれば、基礎代謝が上がり脂肪が燃えやすくなります。

 ダイエットがなかなかうまく行かない方がいらしたら、お気軽にご相談ください。

 


 

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