日本人の消化管は、長い年月をかけて穀類と菜食型に対応するように遺伝子が記憶しています。日本は島国で、米や野菜を作る農耕民族として何千年と続いていました。したがって、日本人の食事は、穀類を主食として、近海で取れる魚や畑の野菜、根菜類が中心で、肉類や動物性脂肪をとる習慣がありませんでした。しかし、急速に食の欧米化が進み、動物性脂肪などの分解、消化、毒消しの知恵がないままに食習慣となったために、がん、心臓、脳などの病気が急増しているのです。
また、豊かになった食習慣に加えて、タバコ・飲酒・ストレスなどの生活習慣が加わり、メタボリックシンドロームを始めとする生活習慣病が発病してしまいます。
病気になった時は、大きなチャンスです。今までの生活の歪みを発見するいい機会を与えてもらったと前向きに考えましょう。そしてこれまで何を食べてきたのかを見つめて、改善できる方法を考えましょう。これさえ飲めば、これさえ食べればと言うテレビ番組の情報を追いかけないで、不足のない食べ方をすればいいのです。
@ 米;
ご飯をしっかり食べること。小ライスなんてとんでもない。茶碗に山盛り食べましょう。出来たら玄米食が理想です。玄米にはタンパク質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維・糖質・脂肪が摂れます。白米に入れるだけの五穀米なども便利ですね。
A 味噌汁;
大豆の発酵食品である味噌は、タンパク質が豊富であるばかりでなく、生きた酵素がたっぷり入っています。また、海藻や豆腐・野菜の具が栄養バランス抜群です。
B お漬物;
山形にはたくさんのお漬物があります。特に家庭でつくる糠漬けは栄養たっぷり。
C 番茶;
麦茶・はと麦茶・蕎麦茶・銀河水
D お腹がすいたらおにぎり;
3時のおやつは、スナック菓子ではなく、味噌の焼きおにぎりや、とろろこんぶのおにぎりが、おばあちゃんの知恵でした。
今までの食生活をいっぺんに変えてしまう事は無理かと思いますが、意識してこんな食生活に近づけてみませんか。