十年後の、平成三十七年は、日本の七十五歳以上人口がピークになります。働く世代よりも、高齢者の方が多い社会を、今のままで乗り越えられるでしょうか?
そこで、政府の方針として「健康寿命」を伸ばしましょう!と言うスローガンが提唱されました。元気に自分の好きな事の出来る期間を伸ばしましょうと言う趣旨です。それを実現するためには、毎日の生活習慣の改善や、自分の身体の状況を知るための簡易検査など、健康に気を配る事が必要です。
そこで、現在、五万七千軒ある薬局を有効活用し、地域の方々の健康を守る「健康拠点施設」に育てる方針が打ち出されました。それが、国民が求める「かかりつけ薬局」です。
▲では、具体的にどんな機能が求められているでしょうか?
@処方箋調剤
どこの医療機関に通院しても、自分の決めた「かかりつけ薬局」でお薬を調剤してもらえば、安全性も高まるし残薬などの無駄も減らせます。近い将来は、症状の安定している方は、1枚の処方箋が、回数券のように、何回も使える制度を検討しています。
つまり、病院まで行かなくても、「かかりつけ薬局」に行けば、症状の変化を相談しながら、同じ内容で調剤出来ることになります。
A健康相談
元気な毎日を過ごすために、治療よりも予防、さらに、もっと活動的な健康作りを目指して、生活習慣の改善をご提案します。
食事の内容が同じでも、食べ方を工夫するだけで、検査数値は改善して行きます。 二日に一回、効果的な運動で身体は変化して行きます。
ご自分に合った長続きする方法をいっしょに考えてみましょう。
B在宅介護のお手伝い
ご自宅で、療養している方の、お薬の整理や管理を、薬剤師がご自宅に伺ってお手伝いします。
お薬が何種類もあって、いつ飲めばいいのか困ってしまう場合も、まとめて簡単に飲めるようお手伝い出来ます。
C簡易検査
生活習慣病の予防には、身体の異常の早期発見が大切です。現在、店頭ではコレステロールや中性脂肪などの血中脂質検査、糖尿病の指標となる HBA1C、肺年齢や血圧測定など、ご自分でチェック出来るようにお手伝いしています。