終戦後のベビーブームに誕生した方々が、75歳となるのが、10年後です。これまで世界のどこの国も経験した事のない超高齢化社会が目前に迫っています。
その時、多くの方が生き生きと暮らすには、住み慣れた自分の家で過ごす事が一番と国を始め多くの方が考えています。
それを実現するために、かかりつけ医を中心に、地域の専門職が連携をとってご自宅の生活をサポートする地域包括ケアが少しずつ進んでいます。
その第一歩として、この4月から、「かかりつけ医」と同じように、「かかりつけ薬剤師」を、患者さんが選択するように勧めています。
では、かかりつけ薬剤師は、どんな活用法があるでしょう?
@ 現在服用している病院のお薬や、市販で買えるお薬、サプリメントなど、すべての情報を記録しますので、飲みすぎや飲み合わせの危険性を減らせます。
その結果として、国全体の薬の無駄が省けて、医療費の増加を抑えます。
A 困った時は、24時間相談できる体制をとっていますので、安心です。
B ご希望があれば、ご自宅に訪問してお薬の整理や、残った薬をどうしたらいいかアドバイスいたします。
C 薬局は、ケアマネや訪問看護師・栄養士・理学療法士・作業療法士・栄養士さんと健康相談会などを開催しています。ご自宅で困った時は、だれに相談したらいのかアドバイス出来ます。
D 飲んでるお薬の種類が多くて、正確な服用が難しい場合は、お薬をご自宅まで持参し、服薬カレンダーなどを利用して毎日正しく飲めるようにお手伝い致します。
■便利になるよ!お薬手帳
お薬手帳は、持っているが、毎回受診の時に持って行かない人や、薬局ごとに違う手帳を持って行く方が見受けられます。
お薬手帳は、1冊にまとめて毎回持参する事が大切です。お薬手帳に、すべてのお薬を記録する事で、飲みすぎや飲み合わせの不具合を未然に防げます。その結果、国全体の医療費も減少します。
このように、患者さんの安全性が高まり、国の医療費の抑制にもつながるお薬手帳が見直され、4月からは、毎回お薬手帳を持って行くと、一部負担が少し安くなります。
さらに、スマホなどからお薬手帳の情報を引き出せるようになりました。いつもスマホを携帯している方には便利ですね。 また、1台のスマホに10名分のお薬手帳を登録できるので、お母さんのスマホに、子供たちの分までお薬手帳の情報を入れておくことも簡単です。